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エヌ・ティ・ティ企業年金基金様

約14万件の公的年金等支払報告書を約1,600箇所に及ぶ提出先市区町村へ申告するという膨大な事務処理を効率化し、帳票作成、印刷、封入封緘、郵送等に関わる外部委託コストの低減およびペーパーレス化を実現した。

お客様導入事例パンフレット(エヌ・ティ・ティ企業年金基金様)

導入の背景

エヌ・ティ・ティ企業年金基金(以下、NTT企業年金基金という。)が給付する年金について、市区町村に提出する「公的年金等支払報告書」は約14万件、提出先となる市区町村の数は約1,600箇所を超す状況下、税制改正に伴い、大量の申告においては電子データでの提出が義務づけられた(2014年1月~)ことが、「電子申告連携の達人」の導入検討を始めるきっかけとなった。電子データでの提出方法には、電子申告(eLTAX)または電子媒体(CD-ROM)での提出という二つの選択肢があったが、電子媒体での提出の場合は、提出先毎に約1,600枚ものCD-ROMの作成作業が発生し、これまでの紙媒体を単に電子媒体に置き換えるだけでは大きな事務処理やコストの改善は見込めないと考えた。そこで、メリット(電子申告(eLTAX)でのセキュアな申告業務、業務効率化)や、デメリット(CD-ROM提出の場合での紛失リスク、電子申告(eLTAX)導入の場合の業務フローの見直しやシステム改修対応等)について総合的に審議した結果、基幹システムの改修対応や事務処理の変更等のイニシャル費用をかけても、後々費用対効果が出る方法として、電子申告(eLTAX)を選択することとなった。

課題

エヌ・ティ・ティ企業年金基金 年金給付担当 担当課長 阿部 修氏

エヌ・ティ・ティ企業年金基金
年金給付担当 担当課長
阿部 修氏

NTT企業年金基金では、支出を必要最低限に抑えた「筋肉質な事業運営」を心がけコスト管理の取り組みを継続的に実施しているが、年々増加する受給者数に比例し、文書発送費用等の受給者連動経費は増加傾向にある。このような状況下、適切かつ効率的な事務処理を遂行するため、業務プロセスの見直しやシステム改善等による更なるコスト抑制には、日頃からの強い課題認識をもっていた。


選定のポイント

「電子申告連携の達人」は、手を煩わせずに大量の申告データを一括処理で効率的に電子申告(eLTAX)する機能を実装しているソリューションであること、大規模ユーザへの導入実績があり、これが選定の決め手となっており、最大の評価ポイントでもあった。
当初は、一般社団法人地方税電子化協議会が無料で配布している「PCdesk」を利用することを考えていたが、調査を進めていくと「提出先団体を、一件、一件登録する等の手間がかかり、自分達のような大量な処理を行う場合には、あまり適さないだろう」という判断に至った。この手間がかかる問題点に対して、「電子申告連携の達人」では、簡単に解決する一括処理機能を有していたこと、また他部署や社外の大規模ユーザでの導入実績があったこともあり、社内におけるコンセンサスが得やすかったという。

導入の流れ

エヌ・ティ・ティ企業年金基金 年金給付担当 主査 小林 信之氏

エヌ・ティ・ティ企業年金基金
年金給付担当 主査
小林 信之氏

NTT企業年金基金が提出する公的年金等支払報告書は約14万件、提出先となる市区町村数は約1,600箇所に及び、従来は、帳票の印刷や封入封緘、発送に至るまでを外部に業務委託していた。電子申告(eLTAX)への対応に向け、基幹システムでのデータの出力仕様変更対応を実施し、「電子申告連携の達人」体験会を利用しサンプルデータでの疑似申告による検証を実施した。電子申告(eLTAX)に必要となる電子証明書の取得にあたっては、企業年金基金の法人証明の特殊性があり認証機関との調整を要したが、株式会社NTTネオメイトの協力を得て(利用した電子認証サービスは同社の「e-Probatio」)、約1ヵ月間で完了することができた。電子申告の事前準備となる利用者IDの取得および電子証明書の登録には約1週間、実際の申告業務は部署内の担当者による数日間の対応ですべてが完了した。「初心者でも短期間で操作方法を習得することができ、大きな問題はありませんでした。また、導入前においては、「電子申告連携の達人」を利用した電子申告(eLTAX)の一連の流れをつかむ体験会の開催や、導入後のヘルプデスクでの対応も親切、丁寧であり、きめ細やかなサポート体制には大満足です。」と語る。

導入効果

電子申告(eLTAX)を導入し、約14万件の公的年金等支払報告書の1,600箇所への提出を一括データ処理したことにより、事務処理稼働と作業委託費用の削減につながり、非常に大きな導入効果が出ている。
「電子申告は、これまでの事務処理変更、基幹システムの改修対応等、スイッチング時の負担ばかりが先行し敬遠していたが、いざ導入してみると、対応稼働、費用の面で効果の大きさに驚きを感じた。実際に、電子申告(eLTAX)を導入すると“そんな心配はなかったね”ということになり、いいところばかりだった。」と語る。

今後の展望

エヌ・ティ・ティ企業年金基金 年金給付担当 渡邉 エリ子氏

エヌ・ティ・ティ企業年金基金
年金給付担当
渡邉 エリ子氏

「電子申告連携の達人」への期待としては、申告の修正を行う際に、修正情報の入力インターフェース機能があればさらに使い易く、小回りの効くサービスの提供ができるのではないかと要望をいただいた。

NTT企業年金基金では、「旧態依然としたやり方にとらわれず、派遣社員の方々とも一緒になって、ちょっとしたところからでも、今後も改善活動を続けていきたい。事務の効率化は自ずと費用の削減にもつながる。引き続き「筋肉質な事業運営」に向けて、強い意志をもって努めていかなければならない。」と語る。

「電子申告連携の達人」導入後の効果

印刷・仕分け・封入・発送 3~5名12日間(業務委託) → 1名5日間(電子申告作業)
人件費 電子申告(eLTAX)導入後、業務委託費0
印刷費、郵送費、紙代 電子申告(eLTAX)導入後、0
他部署にて掛かる、印刷費・郵送費 電子申告(eLTAX)導入後、0

電子申告利用の申告・申請フロー

お客様プロフィール

事業内容 NTTグループのOB、OGや社員等の生活の安定と福祉の向上を目的とし、各種年金や一時金の給付事業等を行っている。

※ 記載されている内容は2014年6月現在のものです。

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