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株式会社谷川電機製作所様(埼玉県)

専任者によるアナログ作業のため属人化が懸念されていた決算申告業務が、「達人シリーズ」の導入によって誰もが対応可能になり、後進の育成にもつながりました。

プロファイル

株式会社谷川電機製作所 プロファイル
会社名 株式会社谷川電機製作所
URL:https://tanikawa-denki.co.jp/index.html
代表者 代表取締役社長 谷川 善一
本社所在地 埼玉県川口市青木2-3-46
設立年 1912年(大正元年)10月
従業員数 54名(2022年6月現在)
事業内容 金属加工(鋳物・プレス・めっき・溶接 他)
ケーブル接続材料製造工事(金属加工品の取付施工)


大正元年の創業以来、1世紀以上にわたって電力ケーブルなど電力搬送機構に関わる事業に携わってきた谷川電機製作所。
今回は取締役 総務総括部長の石川様と、同部 経理グループの添田様に「達人シリーズ」導入前の課題から、ご検討ならびに導入の経緯、お使いになってのご感想などを伺いました。

御社のご紹介をお願いします。

当社は大正元年の創業以来、電力ケーブル接続材料や架空線材料、地中線材料などの専門メーカーとして、電力ネットワークの普及・整備に携わってきました。2022年10月には創業110年を迎えることができたのも、ひとえにお客様のご愛顧と協力業者様のご支援・ご協力の賜物にほかなりません。
昨今の電力業界は、環境問題や国際情勢の変動などによって厳しい環境にありますが、経済活動や人々の生活に欠かすことのできないエネルギー供給の一端を担っている社会的意義と責任、そして誇りを胸に、今後も研鑽を続けてまいります。

「達人シリーズ」はいつからご利用されていますか。

株式会社谷川電機製作所 取締役 総務総括部長 石川様

株式会社谷川電機製作所
取締役 総務総括部長 石川様

当社は経営者が地元法人会の支部長や研修委員を務めていたこともあって、政府が促進する電子化などについて地域の旗振り役を担っており、電子申告も率先して導入してきました。その一環として、2009年に「達人シリーズ」を導入して以来、ユーザー歴は10年以上になります。

当初は「法人税の達人」「内訳概況書の達人」のみの導入でしたが、2019年に「電子申告の達人」、2022年には「減価償却の達人」を加えています。同時に、複数人でデータ連携しながら作業できるよう、Standard EditionからProfessional Editionにバージョンアップするなど、当社業務への貢献度は年を追うごとに高まっています。

「達人シリーズ」を導入される以前の業務環境や、その当時の課題についてお聞かせください。

「達人シリーズ」を導入する2009年までは、担当役員の手書きによる申告書作成が中心で、勘定科目内訳明細書など一部の帳票作成のみ、2名の課員がエクセルなどを利用して補助する体制でした。担当役員に負荷が集中するのはもちろん、手作業による計算ミスなどもあって、効率面では問題が多かったですね。
担当役員は申告書の作成過程で経営分析も行っており、本人にとっては「アナログ作業の方が頭に入りやすい」というメリットがあったものの、一方で、決算申告業務に精通するのは担当役員のみという状況が続いており、業務の属人化や引継ぎリスクが懸念されていました。

「達人シリーズ」を導入いただいた経緯をお聞かせください。

きっかけは顧問税理士からの情報提供です。リーズナブルで使い勝手の良い税務申告ソフトがあると「達人シリーズ」を勧められました。
それまでも、一部の申告書類についてはエクセルベースの簡易ソフトを導入して作成していましたが、機能が限られている上に信頼性にも疑問があり、鵜呑みにはできないという印象がありました。その点、「達人シリーズ」は信頼性の高さはもちろん、必要な帳票をタブ操作によって簡単に表示できるなど操作性も高く、データ連携やエラーチェックなどの機能も充実しており、非常に満足しています。

2009年に「法人税の達人」と「内訳概況書の達人」を導入いただいて、どのような効果があったかお聞かせください。

正直なところ、導入1年目は使い方に慣れてなく、勉強不足で戸惑うこともあったので、それほどの効果は実感できませんでした。「これは便利だ、助かる!」と感じたのは2年目からでしたね。
「達人シリーズ」では、前年度に登録したデータがそのまま繰り越されるため、翌年はそのデータを活用して、変更点のみを入力するだけで済み、作業効率が飛躍的に軽減されます。正確に作業時間を検証したわけではありませんが、労力が半減したくらいの印象があります。
また、エラーチェック機能で入力ミスなども素早く検知でき、検算を繰り返す手間が省けるとともに業務品質も大幅に向上しており、満足度は非常に高いです。

もう1つの課題であった属人化は、どうのように解決されたのでしょうか。

当初はスタンドアロンで運用するStandard Editionを導入したので、やはり属人化の問題は残りました。昨年になってネットワークでのデータ共有が可能なProfessional Editionにバージョンアップしたことで、複数人での分担作業が可能になり、作業負荷の軽減とともに後進育成にも役立っています。
というのも、「達人シリーズ」は、入力する各項目が他の帳票のどこに紐づいているかなどが分かりやすく、専門知識のない若手社員でも容易に申告書が作成できます。業務を通じて自然と税務知識が身に付くというメリットを活かして、担当者の育成につなげていきたいですね。

2019年には「電子申告の達人」も追加導入いただきました。その経緯や狙いについてお聞かせください。

電子申告は「達人シリーズ」の導入以前から行っていましたが、当初はエクセルで作成した帳簿データを参照しながら、e-Taxに手作業で入力していました。「達人シリーズ」に「電子申告の達人」がラインナップされているのは把握していましたが、手作業でも対応できているので、費用を掛けるまでもないと考えていました。
しかし、近年はe-Taxのアップデートが頻繁で、毎年少しずつフォーマットが変わるため対応に迷うこともあり、申告ミスを防ぐためにも、e-Taxに対応した申告ソフトを導入すべきと考え直しました。「電子申告の達人」を導入してからは、申告業務がスムーズになり、今後、導入を検討している電子納税にも役立つと期待しています。

2022年からは「減価償却の達人」もご契約いただいています。その経緯をお聞かせください。

もともと固定資産の管理はエクセルをベースに自社で行っていましたが、近年、減価償却に関する制度変更が相次ぐため、対応できるソフトが必要と考え、2020年に安価な他社製のソフトを導入しました。
導入当初は問題なく運用できたのですが、その後、アップデートした際に社内システムとの連携に不備が出て、エクセルデータが活用できなくなりました。メーカーに相談しても対応困難とのことで、あらためて「達人シリーズ」への切り替えを検討したところ、複数端末での利用ならかえってリーズナブルだとわかり、決裁を得られました。
「減価償却の達人」に切り替えてからは、社内システムはもちろん、申告ソフトとの連携もスムーズで、最初から導入しておけばよかったと思うほどです。

会計ソフトはどちらをお使いでしょうか。連携についての感想についてもお聞かせください。

会計ソフトはOBC社の「勘定奉行」を導入しており、ネットワーク版からクラウド版に移行したところです。エクセルで作成した帳票データを取り込む際に、文字数などが「勘定奉行」の仕様と合わずにエラーが出ることがありますが、「達人シリーズ」は「勘定奉行」と連動しているため、データをそのまま活用できるのがありがたいですね。まだ使いこなせていない面もあるので、今後も勉強を続けて、さらなる効率化を図っていきたいです。

最後に「達人シリーズ」の導入による成果を総括していただけますか。

個人的には大変満足しており、価格、操作感、機能、サポートなど、すべての点で90点以上の評価点をつけられます。特にサポートの手厚さやレスポンスの早さには感心させられます。ヘルプデスクの対応も丁寧で、例えば「何時ごろだったら折り返し大丈夫ですか」と、こちらの都合を心配してくれるなど、きめ細かな心遣いが嬉しいですね。
便利な機能があることはわかっているのですが、マニュアルを読み込む時間がなく、使いこなせていない部分もあるので、講習会や「達人Cube」の情報コミュニティでの情報提供を積極的に活用していきたいと思います。

取材時期:2022年10月

※ 敬称を省略させていただいております。

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